頭の中のメモ

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オンラインゲームのマッチングの理想は勝率50%なのか

オンラインで対戦するゲームのマッチングはどのような状況が理想なのか。初心者と上級者がマッチングしてしまったら、初心者は負けてつまらないし上級者だって実力さがありすぎればつまらない。当たり前だが「同じくらいの相手」とマッチングすることが良いマッチングなはずだ。そして、同じくらいの相手と常にマッチングすれば勝率は50%になる。
では、勝率50%になることが良いマッチングと言えるのか?この話は今までも散々議論されているしされているところを見たことがあるけど、結論、それが手放しでベストとは言えない。

その理由はいくつかある。

一つは「負けた悔しさ>勝った嬉しさの場合、勝率50%ではマイナスの感情が溜まってしまうから」。これは自分もどのゲームをやっても本当にそう。ものすごく負けたと思って記録を見てみると若干50%より勝率が上ということすらある。それ程までに負けたときの負の感情は強い。

もう一つ大きいのは「せっかく上手くなっても、その上手くなった自分と同じ相手とマッチングするため、勝率が変わらず強くなった実感が湧きにくい。強くなっても意味がなく感じる」こと。

地元のゲームセンターで格闘ゲームなどで競っていたときは、そのゲーセンにいる面子はある程度固定化されるので、その中で実力をつければ勝率を上げることができる。しかし、オンラインでは頂点まで上り詰めない限り常に強くなった自分と同じ強さの相手と出会"えて"しまう。多くのプレイヤーは「お山の大将」や「クラスで一番上手いヤツ」で十分なのだ。

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ではどうすれば解決できるのか。

一つはbotの導入。全てが人間のプレイヤーの場合、全員の勝率を50%より上げることは不可能だけれど、botがいれば解決する。全く攻撃してこないbotにする必要はなく、そのプレイヤーよりも少し下のレベルのbotをマッチングさせる。botがいるゲームは今も存在している。

あとは、あえてマッチングのエリアを絞るようなことだろうか。例えばはじめは市区町村エリアのマッチングで、そこで上位になれば県を超えたマッチングができて、それを越えれば全国マッチングができる、といったようなイメージ。昔のゲーセンのように、ある程度見知った集団の中で順位を上げていくことで、強くなった実感を得る。

ただ、結局誰かが勝率が高いというのは誰かの勝率が低いということになるわけで、上のbotと組み合わせないと、「初心者なのに同レベルの相手が全然いなくて負けまくる」という人が出てきてしまう。

うーん、難しいなぁ。